旅をする高木 – No travel, No life —

【世界遺産】青空の下、アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所 その2

 

世界一周ブログに参加しています。

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村

 

ドブリーデン、TAKAです。

アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所 を訪れた2回目。

 

こんなに巨大な収容所が作られ、ヨーロッパ中のユダヤ人が対象に連れてこられました。

 

では、なぜ、ドイツ軍は、

ユダヤ人に対して、このような行為に及んだのでしょうか?

 

答えは、簡単に言うと、嫉妬心。

 

当時のドイツは景気も悪く、働いてもその状態からなかなか抜け出せないものでした。

その反面、当時の多くのユダヤ人は商人という職をしており、

そのほとんどがお金もうけがうまく、ドイツとは逆に景気は良い方だったのです。

それに対し、ナチスは、

「なぜ、我々ドイツ人が苦労しているのに、ユダヤ人は金儲けができているのだ?」

「なぜ、ドイツは景気が悪いのだ?」

「なぜ、こんなにも頑張っているのに、景気が良くならないんだ?」

その全ての責任を、ユダヤ人のせいにしたのです。

「うまく金儲けをしているユダヤ人がいなくなれば、その分、ドイツが豊かになる」

という、安易な考えからなのです。

 

その考えから、このアウシュヴィッツが作られ、

さらには、アウシュヴィッツを超える収容所を誇る、「ビルケナウ」が作られました。

dscf5706

アウシュビッツからビルケナウへはバスで移動できます。

無料。

そのバスの中では、中谷さんに少しだけ質問してみました。

「アウシュビッツは、カンボジアのS21やキリングフィールドと同じだと思いますか?」

「ドイツ人もここによくやってくるのですか?」

など。

 

日本人だから聞けることもあり、

日本人として答えてくれるので、中谷さんの存在は大きかったです。

 

ビルケナウの規模はアウシュビッツとは比べものにならないくらいの広さ。

多い時で9万人が収容されていました。

dscf5706-1

300以上の施設があります。

dscf5706-2

ビルケナウには、鉄道が引かれています。

dscf5707

この鉄道で男女の領域がわけられていました。

入って右は男性。

入って左は女性。

 

そして、

この鉄道は、

dscf5708

死の門

dscf5709

死の門から続いており、

ここの鉄道引込線でビルケナウに入ったら、もう戻れない。

dscf5710

白い巨塔で有名な死の門。

 

鉄道引込線の最終地には、ユダヤの印である六芒星。

dscf5711

それが、バラで作られているものが飾られていました。

白いバラは、ナチスに抵抗した象徴です。

dscf5712

鉄道の横には、

壊されたガス室。

dscf5717

わざわざ壊されています。

これは、追い詰められたドイツ軍が、ここを証拠隠滅のため、壊そうとしたものです。

dscf5718

追い詰められたドイツ軍は、

この収容所の証拠をすべて、抹殺しようとしました。

しかし、そんな事は不可能です。

そして、捕まったドイツ軍は

「書面は書かされたものだ」

「書かせた者は、法律に基づいてこの書面を書いた」

「法律を作ったのは政治家だ」

「政治家は国民によって選ばれた」

と、民主の弱点を突かれ、まんまと責任を逃れたのです。

 

広くて空の青さが木製のビルケナウをきれいに照らします。

p5086158

このビルケナウには、アンネも収容されていました。

p5086164

収容所の中は、アウシュビッツよりもキレイに残されています。

料理場。

p5086168

そして、これはトイレ。

p5086172

ここ、ビルケナウは、アウシュビッツとは違う印象を受けました。

それはそうです、ここは収容所として作られた場所ですから。

 

今回、唯一の日本人ガイド「中谷さん」にガイドを頼んで良かったです。

 

ここアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所に来て、学べたことはたくさんあります。

 

そして、それに対して、僕は僕自身の感情を持ちました。

しかし、その僕の感情を人に言う事はできません。

なぜなら、そこに、正しい、正しくないは存在しないからです。

p5086173

そして、中谷さんから学んだ事

自分の心で思っている事から、それを自分の意見として、きちんと持つ事。

そして、それは大多数に流される意見ではなく、

きちんと自分で思って考えて決めた自分の意見を持つ事。

その自分の意見を持つための、判断材料を中谷さんからもらうことができました。

p5086176

貴重な経験ができたと思います。

p5086177

ここには、絶対1度は来た方が良いです。

そして、それに対して、自分の気持ちを描き、形にし、

それを自分の意見として持つことが大事だと思います。

 

(2016年5月8日の出来事です)

 

世界一周ブログに参加しています。

にほんブログ村 旅行ブログ 世界一周へ
にほんブログ村